世界文学のアーキテクチャ
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18世紀以降「小説」が「世界文学」の中核を占めるようになる過程で何が起きていたのか。心的/社会事象を言語に変換するプログラムは資本主義に連動しながらいかに進化してきたのか。「世界文学」の起源を探り、その設計思想の変遷をひとつの物語として大胆に描き出す「冒険の書」。
▼目次
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はじめに――世界・小説・商品
〈第一部 地盤 〉
第一章 世界文学の建築家ゲーテ
第二章 小説の古層――ゴシップ・ガリレイ的言語意識・百科全書
〈第二部 進化史 〉
第三章 他者を探索するヨーロッパ小説――初期グローバリゼーション再考
第四章 中国小説の世界認識――オルタナティヴな近代性
第五章 エスとしての日本
第六章 長い二日酔い――一九世紀あるいはロシア
第七章 世界文学とは新世界文学である――シェイクスピア・デフォー・メルヴィル
第八章 「超感覚的なもの」の系譜――リアリズムからモダニズムへ
〈第三部 思考のテーマ 〉
第九章 環境――自然から地球へ
第一〇章 絶滅――小説の破壊的プログラム
第一一章 主体――探索・学習・カップリング
第一二章 制作――ハードウェアの探究
第一三章 可塑性――あるいは諸世界の狭間の悪
第一四章 不確実性――小説的思考の核心
第一五章 時間――ニヒリズムを超えて
あとがき
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▼前書きなど
「世界文学というアーキテクチャは、たんに各国の作品を陳列する見本市ではなく、むしろ数世紀をかけて形作られてきた設計思想の集積として理解することができるだろう。コンピュータがデータを特定のやり方で処理するように、文学も複雑な心的事象や社会的事象を言語に変換するためのさまざまなプログラムを開発してきた。世界文学の時代の到来とは、これらのプログラムを搭載したアーキテクチャが地球規模で共有されるようになった状況を指している。では、個々の作品を操縦するアーキテクチャは、いかなる歴史をたどって生み出され、成長してきたのだろうか」(本文より)
▼著者プロフィール
福嶋亮大 (フクシマリョウタ) (著/文)
1981年京都市生まれ。文芸批評家。京都大学文学部博士後期課程修了。現在は立教大学文学部文芸思想専修准教授。文芸からサブカルチャーまで、東アジアの近世からポストモダンまでを横断する多角的な批評を試みている。著書に『復興文化論』(サントリー学芸賞受賞作)『厄介な遺産』(やまなし文学賞受賞作)『辺境の思想』(共著)『ウルトラマンと戦後サブカルチャーの風景』『百年の批評』『らせん状想像力 平成デモクラシー文学論』『ハロー、ユーラシア 21世紀「中華」圏の政治思想』『感染症としての文学と哲学』等がある。
▼その他
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