2021/09/13 15:05
宇野です。今日は実はこの『モノノメ』創刊号のここに公開されている目次で、いつの間にかしれっと加わっていたものについて取り上げます。みなさん、目次が更新されていたことにお気づきでしょうか……? (別に勿体つけていたわけではなくて、単にこのページの収録がいちばん遅かったので、素材が揃うのも遅かったわけです。)
『モノノメ』では、毎回ゲストが自分の好きな絵本を紹介する連載を始めます。タイトルは『絵本の話はながくなる』。初回のゲストは作家の川上弘美さんにお願いしました。
川上さんが選んだのはオランダの作家ハリエット・ヴァン・レークの『レナレナ』と、スウェーデンの作家ヨックム・ノードストリュームの「セーラーとペッカ」シリーズから第一作の『セーラーとペッカ、町へいく』です。
どちらも、僕は知らない絵本だったのですが、どちらもちょっとマイナーな感性をもった人たちが主人公で、そのマイナー性を楽しんで生きているところがいいな、と思いました。そして収録のときの川上さんの解説、というか紹介、というか肩肘をはらない、でもものすごく芯を食ったお話がとにかく面白くて……。絵本という言葉数こそ少ないけれど絵と組み会わされることで圧倒的な情報量を発揮する表現の面白さを堪能できるページになっていると思います。メインで取り上げた『レナレナ』は今でもかんたんに手に入るので、ぜひあわせて読んでみてください。
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